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003 猫 の 功 徳

ミャンマーでも随一の美しい景観を持つインレー湖。ここに来ると、時がゆっくりと流れ、日本で、世間の忙しさに流されていた自分が、改めて自分の時を刻む事が出来そうな、体の底からリラックスできそうな気がします。

そんなインレー湖の真ん中に、世界でも珍しい寺院があります。通称猫寺、ジャンピングキャットテンプルと呼ばれるその寺院は、そこを訪れた旅行者に、一風変わったもてなしをしてくれます。

昼の11時頃、モーターボートでインレー湖へ、船旅はとても快適で、日差しを浴びながら、左右に広がる大パノラマ!それをさらに映し出す、インレー湖の澄んだ水! そして時折行き交うカロー族の足漕ぎ船、なんて美しいんだー。ここにはアジアでは失われつつある情景が、まだ変わらず残っている。

2時間ほどでたばこや銀製品の工場を覗いたり、パゴダや水上マーケットを見学する。そして、猫寺と呼ばれる、ガーべージョン寺院へ到着しました。ここはビルマ僧が、飼っている猫に曲芸をさせる事で有名なお寺です。特に宗教的な意味は無いそうです。

船で湖面に浮かぶようなお寺の境内へ乗り付け、ビルマ僧に案内されるように中へ入ると、猫が十匹ほど寝っころがってくつろいでいた。人に慣れたもので、私達が近づくと、足元にじゃれてくるほどでした。

そして、観客が10人ほど集まると、御坊さんが、干物の入った缶をカン、カン、カン、とたたき始め る。すると、待ってましたと言わんばかりに寝そべっていた猫も、他の場所に居た猫も集まってきて、与えられた干物にむさぼりついている。そしてお坊さんはその中から猫を一匹ひょいと捕まえると、床に座らせ、その頭上に、木で出来たワッカを掲げ、『ジャンプ』、『ジャンプ』、と声を掛け、猫を飛ぶようにせき立てた。すると、猫は急に取り付かれたようにびしっと座ったかと思うと、目の前の輪を飛ぶタイミングを計り始め、ついには、輪の中をジャンプした。すごい! 飛び終えると、お坊さんがまた他の猫を捕まえ、輪を飛ばせる。これが何度も繰り広げられる。なんてキュートなんだーー。猫好きにはたまらない光景である。

聞いたところによると、ここにいる猫は、生まれた時から、毎日、えさをもらいながら、輪をくぐるように訓練され、高いものだと人の腰の高さぐらいまで輪を飛ぶことが出来るようです。そして立ち寄った人々からお布施をもらい、えさをもらう。猫は自分でえさ代を稼いでいるのである。

猫と人の良い関係、皆が幸せになれる気がするこの場所は、今でもインレー湖の中にひっそりと建っていて、旅人を和ませてくれる事でしょう。

written by newさん
web  アジアの黄昏