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006 ビ ル マ の イ タ リ ア ン レ ス ト ラ ン

ヘーホーから午前便の飛行機でヤンゴンに着いて丁度お昼。すでに中華、ビルマ料理に飽きていた私は、ガイドさんの「お昼何にしますか?何が食べたいですか?ヤンゴンには美味しい店たくさんあります。」の声に、すかさず「カレーが食べたい!、インド料理が食べたい!」と答え、で、連れて行かれたお店は、イタリア料理の店でした。

チョット違うぞ、と思ったのですが、レストランで注文して、思ってたのとぜんぜん違う料理が出てくるのは、私の特技に類する所で、飛行機の中で「ミネラルウォーター。」と言えば「オーイエス、フレッシュジュース、プリーズ。」ドーンとオレンジジュースが置かれていく。ラオスのレストランでは、たぶん小魚の揚物ではないかと思い注文すると、ラオス特産の味付海苔が山盛りになって出てくる。想像もしてなかった料理がテーブルの上に並ぶ。頻繁に。

でもまァ、インド料理もイタリア料理も最初が「イ」だしィ。もしかして、イタリアンと書いてあってもインド料理もあるかもしれないしィ。もう、中華料理でなければ何でもイイや。ガイドさんに促されるまま中に入りました。

内部は立派なイタリアン。しかも、ビルマのイタリアンレストランと言うよりも、東京青山原宿あたりのお洒落なイタリアンという感じ。メニューを見るとおなじみのパスタやピザの名前が並び(うれしかった!)値段も東京なみ。値段を見てガイドのほうがギョッとしてました。ガイドはイタリア料理もピザもこの店に入るのも初めてと言ってました。だったらなぜこの店に案内したのかしらね。

ビジネスランチがあったので、それをオーダーしました。メインになる、ピザ、パスタ、魚、肉の4つのうちから1つを選び、それにスープ、パン、サラダ、コーヒーor紅茶、デザートがついて8ドル。日本と比べてずいぶんお得な感じ。味も、日本で食べるイタリアンとほとんど同じである。私的には満足。

広い店内にお客は私達3人(夫とガイド,そして私)だけ、しばらくすると、東洋人の男と、金髪碧眼の男性が入ってきて、私達より2つ奥の席に座る。聞くとはなしに2人の会話を聞いていると、なんと、日本語ではないですか。2人とも外国人がしゃべる日本語ではなく、日本人のしゃべる日本語で話をしている。「あの2人日本語で話してる。黒髪のほうは日本人みたい。商社の話をしてるから日本の商社マンかしら」。「いえ、違います。黒い髪の人はビルマ人、さっき店の人とビルマ語で話してました。彼は日本人じゃありません、ビルマ人です(キッパリ)。しかし、日本語うまいですね。2人とも」。ガイドさんもびっくりしてました。

異国で日本人ではない外国人同士が、ランチをしながら日本語で商談をしている、不思議な場面に出会いました。ビルマ人男性は、ビルマ語と日本語は話せるが英語が話せない。金髪碧眼男性は、ビルマ語は話せないが日本語は話せる。二人の共通語が日本語だったのでしょう。日本語もインターナショナルな言語になったものです。

                      written by ウサネコママ 長谷川さん
photo by ウサネコママ 長谷川さん
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